はじめまして!
数多くの治療院・施術所がある中、当院にご興味を持って下さりありがとうございます。 当院は2020年1月に開院しました。
タイミング悪くちょうど新型コロナ騒ぎの真っ最中で外出自粛ムード一色の状態でしたので、下手したら開院と同時に閉院かな。。。と覚悟していましたが、
「まあ、自分の力ではどうにもならないし一回でも自分の治療院を開いたんだから良しとするか、、」
くらいの気持ちで暇に任せて練習したりウェブサイトを作ったりして過ごしておりました。
幸いそのような中でも見つけて通ってくださる方がいらしたおかげで今があります。
施術者として20年以上の経験から、いわゆる”頑固な慢性のコリ”と言われるものでもほとんどの場合、治療のやり方が悪いだけで普通に治療できればコリを取ること自体は難しいものではないことを確信しています。
ですので派手に広告したり世の流行りに迎合し無理に顧客を集めるのではなく、当院のスタイルに共感してくださる方を対象にどうにか続けていければ御の字だという感じでやっております。
それでも早いものでどうにか5年以上治療院を継続してこれましたので、肌感覚ではありますが現況、どんな様子か記してみたいと思います。
患者様の内訳:
・小金井市内、小金井市近辺(国分寺市・三鷹市・武蔵野市・西東京市・国立市)の患者様が3~4割、
・半数以上が都内23区(および神奈川県・埼玉県)から、という感じです。
・たまに驚くほど遠方(関西・近畿・北関東・東北地方)からおいでになります。出張や帰省などで上京の度に通ってくださる方もいらっしゃれば、わざわざ新幹線等で施術のためにおいでになる方もいらっしゃいます。ご自宅から当院までの間に、一体いくつの治療院を通り越して来られるのか。。。と考えると本当に身が引き締まる思いです。 いずれにしても、お見えになる多くの患者様がそれまでにたくさんの治療院通院歴をお持ちです。治療の手順や治療中・後に起こりうることなどには精通していらっしゃる方が多いのでその点が楽です。
・2年ほど前から外国人(主に米国人)の方が多くお見えになっています。(横須賀の海軍兵士・調布のアメリカンスクールの先生・まれに旅行者と留学生)。 国籍別ですとアメリカ・カナダ・イギリス・台湾・フィリピン・イラン・オーストラリア。
・年齢層は30~50代がメイン。
・男女比は男性が2~3割、女性が7~8割。
・主訴・症状は首、肩、腰の痛みが7割くらい。 他は頭痛、顎関節症、下肢痛、五十肩など一般的に鍼灸院・マッサージ院で診るものが多いですが、楽器演奏者やアスリートの疲労回復およびパフォーマンス向上を妨げている筋硬結の解消、チャレンジングな症状としては線維筋痛症・背部錯感覚症・慢性疲労症候群などがあります。
・ざっくり表すとこのような感じですが、近年、個人的に大きな学びがあったのは外国人の患者様が多くおいでになることで、人種による筋肉・筋膜の質の違いというものが明確にある、ということです。
それらの質に個人差がある(☞凝りやすい体質について)のはもちろん今までの経験で知っていましたが、その枠を大きく超えたところに人種差があるというのは新鮮な驚きでした。(正規分布の平均値の位置が大きくずれている感じですね)。 ”鍼(やマッサージ)の効果”などについての論文もそれを踏まえて読まないといけないかもしれません。
→ 標準的な科学の考え方はデカルトの人間機械論的な”普遍性”ということが前提になっているので、男女・人種に大きな差はないという暗黙の了解のもと、実験が行われたり論文が書かれていますが、考慮して評価する必要があるでしょうね。今はポリコレがうるさいのであまり表立って言うべき話ではないのでしょうが事実は事実です。
・あとは女性患者様の割合が非常に高いというのが開院以来、一貫した傾向ですが理由はよく分かりません。もともとの開院時に想定していたメインターゲットは会社帰りのサラリーマン(そのため駅に近く、仕事終わりでも23時まで受療できるようにしました)でした。
一般的に女性の方が身体の作り自体も精密で五感を含めた身体感覚が敏感ですが、首肩に限らず顔や頭などの細かいコリに対応できるのが良いのかもしれません。おそらく同じ細かさで鍼やマッサージをできるところはかなり少ないと思いますので、そういった治療を探していらした方には喜んでいただけるのだと思いこちらも非常にやりがいがあります。
・症状でいうと顎関節症でお困りの方(その多くが緊張型頭痛を併発)がこんなにいらっしゃるのかと驚いています。咬筋・側頭筋・翼突筋などを細かく施術できる所が多くないようでこの症状の方は、本当に数多くの施術所を探し回っておられて大変お気の毒に思います。
・いろいろな患者様を通して、筋肉の硬さとはまた別に筋膜の硬さの問題があるということを益々強く感じるようになっています。特に筋膜の硬さ(厚さ)は鍼を刺して初めてはっきり分かるものなので鍼灸師だけが直接知ることが出来ることかもしれません。線維筋痛症や慢性疲労症候群、背部錯感覚症、極端に治りが悪い腰痛など重症患者様は”筋膜の厚さ・硬さ”という括りで分類することが出来る気がします。
・直接施術にかかわることではありませんが、とても頻繁に言われるのが「回数券はないんですか?」ということです。これは意外でした。うちは回数券はご用意しておりませんが、意外と多くの方が回数券を買う買わないのやり取りにうんざりされているのだと初めて知りました。
これまでの状況および現状を簡単に記すとこのような感じです。場末の治療院ですが見つけて通ってくださる方には本当に感謝です。是非ご興味お持ちくださいましたらご来院お待ちしております。 (2025.5.4)